2014年 03月 08日
スカラ座でトロヴァトーレ |
ついにオペラの殿堂、スカラ座Teatro alla Scalaでオペラを見ました。
演目は、ヴェルディのトロヴァトーレIl Trovatore。
大好きなオペラで初スカラ座なんて、もうかなりの興奮状態。まったく冷静でない精神状態での鑑賞。
残念だったのは、ルーナ伯爵Conte di Lunaが、チケット買った時はレオ・ヌッチだったのだけど、その後彼は出ないことになってしまったこと・・・。
しょーがないけど、結構がっくりしました。
席はプリマ・ガッレリーア(上から数えて2階)の真ん中からやや右側だったので、2列目とはいえ割とよく見えました。
さらに狭い通路を挟んで、もう一列高いところに席があるし、その通路にはわっさわっさと立ち見の人達がいるので、ものすごく人口密度の高い場所。
しかも、どうやら後ろの席に座っているおじさんが、見えにくいのか年中ごそごそしている上に、時折天井に頭をぶつけて「あ、痛い!」とか言っていてちょっと面白かったです。
あと、隣の夫婦がまだカーニヴァル中とはいえ(ミラノはまだカーニヴァル中です)、仮面(といっても紙でできた)をつけたままやってきて、奥さんの方はオペラが始まると仮面をはずすけど、旦那さんはそのまま。
レオノーラ役のMaria Agresta と、アズチェーナ役のEkaterina Semenchunk の2人がよかったです。
男性陣も悪くはないと思ったのですが、少し私の趣味とあわなかっただけという感じです。
それにしてもトロヴァトーレは、最初の2幕までのスピード感と、3幕の長いなー、4幕(というか本当に最後の数ページ)の「え?え?」と言ってるうちにみんな死んでしまい終わるというバランスがなんとも不思議?というか、あー、でもちょっとトラヴィアータもマクベスそうだよな・・・全てのヴェルディのオペラをよく理解したらそこらへんのバランスについて一言言えるようになるのでしょうか。
4幕のレオノーラの有名なアリア「恋は薔薇色の翼に乗って」D'amor sull'ali roseeの場面では、兵士の死体の山にぼんやりとたたずむレオノーラに始まり、最初から割と青白い舞台装置が多いものの、ここの場面での凍りつきそうな青白さが戦いの終わり、もはや破滅しかない彼らの愛を表現しているようでした。
それをさらに見事に表現したMaria Agrestaの美しい声。
また、衣装が本当に美しかった。
ただ、あんな裾の長いドレスを着たまま、兵士の死体の山のセットの上を行ったり来たりするのを見るのは、ちょっとひやひやものでしたが・・。
男性陣も、長いマントを着てたりするので、同様。
春らしくなってきたミラノ、まだまだ朝晩は寒いとはいえ、そろそろ当日券を買うために並ぶということも始めよう、と思った初めてのスカラ座でした。
演目は、ヴェルディのトロヴァトーレIl Trovatore。
大好きなオペラで初スカラ座なんて、もうかなりの興奮状態。まったく冷静でない精神状態での鑑賞。
残念だったのは、ルーナ伯爵Conte di Lunaが、チケット買った時はレオ・ヌッチだったのだけど、その後彼は出ないことになってしまったこと・・・。
しょーがないけど、結構がっくりしました。
席はプリマ・ガッレリーア(上から数えて2階)の真ん中からやや右側だったので、2列目とはいえ割とよく見えました。
さらに狭い通路を挟んで、もう一列高いところに席があるし、その通路にはわっさわっさと立ち見の人達がいるので、ものすごく人口密度の高い場所。
しかも、どうやら後ろの席に座っているおじさんが、見えにくいのか年中ごそごそしている上に、時折天井に頭をぶつけて「あ、痛い!」とか言っていてちょっと面白かったです。
あと、隣の夫婦がまだカーニヴァル中とはいえ(ミラノはまだカーニヴァル中です)、仮面(といっても紙でできた)をつけたままやってきて、奥さんの方はオペラが始まると仮面をはずすけど、旦那さんはそのまま。
レオノーラ役のMaria Agresta と、アズチェーナ役のEkaterina Semenchunk の2人がよかったです。
男性陣も悪くはないと思ったのですが、少し私の趣味とあわなかっただけという感じです。
それにしてもトロヴァトーレは、最初の2幕までのスピード感と、3幕の長いなー、4幕(というか本当に最後の数ページ)の「え?え?」と言ってるうちにみんな死んでしまい終わるというバランスがなんとも不思議?というか、あー、でもちょっとトラヴィアータもマクベスそうだよな・・・全てのヴェルディのオペラをよく理解したらそこらへんのバランスについて一言言えるようになるのでしょうか。
4幕のレオノーラの有名なアリア「恋は薔薇色の翼に乗って」D'amor sull'ali roseeの場面では、兵士の死体の山にぼんやりとたたずむレオノーラに始まり、最初から割と青白い舞台装置が多いものの、ここの場面での凍りつきそうな青白さが戦いの終わり、もはや破滅しかない彼らの愛を表現しているようでした。
それをさらに見事に表現したMaria Agrestaの美しい声。
また、衣装が本当に美しかった。
ただ、あんな裾の長いドレスを着たまま、兵士の死体の山のセットの上を行ったり来たりするのを見るのは、ちょっとひやひやものでしたが・・。
男性陣も、長いマントを着てたりするので、同様。
春らしくなってきたミラノ、まだまだ朝晩は寒いとはいえ、そろそろ当日券を買うために並ぶということも始めよう、と思った初めてのスカラ座でした。
by barcarolaw
| 2014-03-08 20:35
| 音楽