2016年 10月 21日
ご報告 |
10月16日に結婚式を挙げました。
私の滞在許可証の書き換えなどの問題から、入籍はちょうど5か月前にしており、その時は夫の近い親類だけを招待し、現在住んでいる町の役所で手続きをしました。
私たちのように入籍日と挙式が何か月も離れているのはあまりないことで、さらに私たちは多くの親類が遠く(私は日本、夫は半分以上シチリアなどの南イタリア)に住んでいるために、2回みんなを招待することができず、色々と話し合いを重ねた結果入籍したことはあまり周りには言っていませんでした。
ところが話が面白い方向に進みました。
私の夫は一卵性の双子で、その片割れはもう10年以上パリで暮らしていて、フランス人のパートナーと8歳の子供もいます。
彼らはずっとパックスと呼ばれる、ざっくり言うと伝統的な「結婚制度」はしておらず、共同生活において「結婚」とほぼ同等の権利をもつ制度を結んでいました。
私たちが結婚すると決めて少しした後に、どういう経緯だったかは忘れてしまったのですが、弟たちも一緒に結婚式をしないかと話しをしたら、案外あっさり「一緒ならいいよ」みたいな答えが返ってきました。
4人とも割と「自分が主役で夢のような結婚式をしたい」というタイプでもなく、2組で結婚式したら主役としての役割が軽くなるし、招待者の半分以上は共通の親戚や友人なんだから1回で済んで楽じゃないかとか、割と最初は軽い感じでした。
そんなわけで、式は今私たちが住んでいる場所から車でそう遠くない場所で探し、すべてのことは4人で話し合いながら、実際に人と会ったりする部分は私たちが会って話をまとめ、ものづくりやイベント企画が得意なもうひとりの花嫁(義妹と日本語だというべきなのだけど、私のが結構年下なもので変な感じ)が、ボンボニエーラと呼ばれる引き出物のようなものの大まかな形を作ってくれました。
10月のミラノは、年によってはもう毎日灰色で雨が降ってなんてこともあるので、10月になると途端に結婚式を挙げたがらないカップルが増えるのですが、幸いにも16日は朝から快晴、数日前までの冬のような寒さも消え、暖かい1日となり、予定通り外で最初の前菜のビュッフェやケーキカットなども行えました。
普通は実家で準備をして、結婚式に臨むものですが、私も義妹もここに実家がないので(笑)夫の叔母さんの家から出発しました。
イタリアの習慣なのか、シチリアとか南の習慣なのかわからないのですが、その花嫁が準備する場所に次々と親類がやってきて挨拶をしてくれるので、もう式場に着く前からすでに親類からもみくちゃにされているようで、嬉しいようなびっくりなような、「外国人妻」の私たち二人は目を丸くしっぱなし。
さらに、着替えているところをずっとカメラマンが写真を撮りまくっているというのもびっくり。
(これは友人や親類の結婚式の写真集や話から知ってはいたけど)
そして、実は義妹にあたる人はフランス人ですがお母さんがスペイン人(というかバスク人)で、さらに若い頃はずっとロンドンにいてそこで義弟とも知り合っているので、招待客の中にはたくさんのフランス人、スペイン人、イギリス人もいて、ここに日本人とイタリア人(主にシチリア人)もいるので、はっきり言って共通言語はないようなものでしたが、みんなでボディーランゲッジやら、喋れる人をどんどんつかまえて、または知ってる単語をつなげて結果はなんだかみんな昔から知っているみたいに楽しんでいたようでほっとしました。
自分の生まれ育った東京から1万キロも離れた場所にお嫁に行ってしまった娘ですが、温かい夫の家族や周りの方々を見て、私の家族はみな安心してくれました。(最初に会った時からそれは言われていたのですが)
今回は、イタリア語を習っている母と、独学でスペイン語を勉強した叔父のおかげで私が全部通訳したり、すべてのことをやらなくても物事を進めて本当に助かりました。
母もまさか60を超えてから新しい言語を勉強するなんて考えたこともなかったでしょう。
そして、義父母は3人の息子のうち2人がまさか外国人と結婚して、言葉のほとんど通じない親類がたくさんできるなんて思ってもみなかったでしょうね。
それでも、温かいを通りこして、あっつあつのシチリアのおもてなしというのか心でいつも接してくれる夫の家族には本当に感謝しています。
そして、4人で結婚式をすると決めた時から、いつも通りボスの役目をまっとうした夫にも感謝。
(やっぱり長男だから口では嫌とかいいながら、先頭に立ってしまう。ありがとうよ。)
普段そんなに会えないパリの弟夫婦たちですが、こうして彼らと結婚式をできたことは本当に一生のいい思い出になりました。
夫とはもうずっと一緒に生活してきて、夫婦のような感じではありましたが、こうしてきちんとみなさんの前で式をできたことで新たな生活が始まったという感じがします。
これからも二人三脚で色々と頑張っていこうと思います。
ありがとうございます。
私の滞在許可証の書き換えなどの問題から、入籍はちょうど5か月前にしており、その時は夫の近い親類だけを招待し、現在住んでいる町の役所で手続きをしました。
私たちのように入籍日と挙式が何か月も離れているのはあまりないことで、さらに私たちは多くの親類が遠く(私は日本、夫は半分以上シチリアなどの南イタリア)に住んでいるために、2回みんなを招待することができず、色々と話し合いを重ねた結果入籍したことはあまり周りには言っていませんでした。
ところが話が面白い方向に進みました。
私の夫は一卵性の双子で、その片割れはもう10年以上パリで暮らしていて、フランス人のパートナーと8歳の子供もいます。
彼らはずっとパックスと呼ばれる、ざっくり言うと伝統的な「結婚制度」はしておらず、共同生活において「結婚」とほぼ同等の権利をもつ制度を結んでいました。
私たちが結婚すると決めて少しした後に、どういう経緯だったかは忘れてしまったのですが、弟たちも一緒に結婚式をしないかと話しをしたら、案外あっさり「一緒ならいいよ」みたいな答えが返ってきました。
4人とも割と「自分が主役で夢のような結婚式をしたい」というタイプでもなく、2組で結婚式したら主役としての役割が軽くなるし、招待者の半分以上は共通の親戚や友人なんだから1回で済んで楽じゃないかとか、割と最初は軽い感じでした。
そんなわけで、式は今私たちが住んでいる場所から車でそう遠くない場所で探し、すべてのことは4人で話し合いながら、実際に人と会ったりする部分は私たちが会って話をまとめ、ものづくりやイベント企画が得意なもうひとりの花嫁(義妹と日本語だというべきなのだけど、私のが結構年下なもので変な感じ)が、ボンボニエーラと呼ばれる引き出物のようなものの大まかな形を作ってくれました。
10月のミラノは、年によってはもう毎日灰色で雨が降ってなんてこともあるので、10月になると途端に結婚式を挙げたがらないカップルが増えるのですが、幸いにも16日は朝から快晴、数日前までの冬のような寒さも消え、暖かい1日となり、予定通り外で最初の前菜のビュッフェやケーキカットなども行えました。
普通は実家で準備をして、結婚式に臨むものですが、私も義妹もここに実家がないので(笑)夫の叔母さんの家から出発しました。
イタリアの習慣なのか、シチリアとか南の習慣なのかわからないのですが、その花嫁が準備する場所に次々と親類がやってきて挨拶をしてくれるので、もう式場に着く前からすでに親類からもみくちゃにされているようで、嬉しいようなびっくりなような、「外国人妻」の私たち二人は目を丸くしっぱなし。
さらに、着替えているところをずっとカメラマンが写真を撮りまくっているというのもびっくり。
(これは友人や親類の結婚式の写真集や話から知ってはいたけど)
そして、実は義妹にあたる人はフランス人ですがお母さんがスペイン人(というかバスク人)で、さらに若い頃はずっとロンドンにいてそこで義弟とも知り合っているので、招待客の中にはたくさんのフランス人、スペイン人、イギリス人もいて、ここに日本人とイタリア人(主にシチリア人)もいるので、はっきり言って共通言語はないようなものでしたが、みんなでボディーランゲッジやら、喋れる人をどんどんつかまえて、または知ってる単語をつなげて結果はなんだかみんな昔から知っているみたいに楽しんでいたようでほっとしました。
自分の生まれ育った東京から1万キロも離れた場所にお嫁に行ってしまった娘ですが、温かい夫の家族や周りの方々を見て、私の家族はみな安心してくれました。(最初に会った時からそれは言われていたのですが)
今回は、イタリア語を習っている母と、独学でスペイン語を勉強した叔父のおかげで私が全部通訳したり、すべてのことをやらなくても物事を進めて本当に助かりました。
母もまさか60を超えてから新しい言語を勉強するなんて考えたこともなかったでしょう。
そして、義父母は3人の息子のうち2人がまさか外国人と結婚して、言葉のほとんど通じない親類がたくさんできるなんて思ってもみなかったでしょうね。
それでも、温かいを通りこして、あっつあつのシチリアのおもてなしというのか心でいつも接してくれる夫の家族には本当に感謝しています。
そして、4人で結婚式をすると決めた時から、いつも通りボスの役目をまっとうした夫にも感謝。
(やっぱり長男だから口では嫌とかいいながら、先頭に立ってしまう。ありがとうよ。)
普段そんなに会えないパリの弟夫婦たちですが、こうして彼らと結婚式をできたことは本当に一生のいい思い出になりました。
夫とはもうずっと一緒に生活してきて、夫婦のような感じではありましたが、こうしてきちんとみなさんの前で式をできたことで新たな生活が始まったという感じがします。
これからも二人三脚で色々と頑張っていこうと思います。
ありがとうございます。
by barcarolaw
| 2016-10-21 22:42
| ごあいさつ