2013年 02月 10日
ありがとうございました |
2月6日に、無事に博士課程学位審査リサイタルを終えることができました。
1週間くらい前から雪予報で、前日も「すごく降る」と言われたり「それほどでもないかも」と二転三転変わるので、一体どうなるんだ?と心配でした。
(そう、2年前のリサイタルは、大雪だったし・・・)
ところが、当日起きてみるととりあえずうちの方はほとんど雪は降っておらず、霙と言う感じ。
ドレスなどと共に、会場で配るプログラムノートが120部あったので、母に手伝ってもらい、無事に会場入り。
久しぶりの奏楽堂は、とても気持ちのいい空間だなあという感じを持てたので、ピリピリしていた気持ちが少し落ち着きました。
直前のゲネプロでいくつか気になるところをチェックしているうちに、あっという間に開場の時間となってしまいました。
学位審査では、絶対9つの小品作品24を弾く、というのは入学した時から決めていました。
なぜなら、この曲のおかげで私はカゼッラという作曲家を知り、今までに色々な場所で演奏してきました。
一番印象に残っているのは、2004年の5月にヴェネツィアで弾いた時のこと。
4か月前に、入学試験で9つの曲の中の3曲を弾いたのだけれども、当時は残りの6曲はまだ勉強していませんでした。
ところが、5月あたまくらいにレッスンに行ったら先生に
「3週間後くらいにコンサートあるんだけど、君出られるから。」と、言うのです。
え、今そのつもりで練習してる曲なんてないぞ?と、思っていると
「ほら、あれ、入学試験で弾いた9つの小品、全部弾けばいい。」
で、コンサートに出たかったし、なんというかやるしかないって雰囲気だったので(笑)そっから練習を始めました。しかも、レッスンって2週間に1回しかなくて、結局コンサートの直前に1回レッスンしてもらっただけだったのだけど、人間追い込まれればやるのです。
後で、その時の録音を聴いてみたら、なんというか結構良かったのです(笑)
大変だったけど、すごくいい経験になったのでした。
・・・まあ、しょっぱなからそういう経験をしたので、9つの小品はすごく自分にしっくりくる作品になりました。
うまく言葉にならないのですが、5,6,7曲目は、あまり激しい部分がないのですが、毎回この3曲を弾いていると、なんだろう、まるで何も考えられないような、陶酔感というのか、すぽっとどっかにはまってしまったような感覚がして、気持ちがいいんですよ。
だけど、そこに感情がどれくらい入っているのかとかがよくわからなくて、むしろ感情を押し殺しているような、でもそんなわけないだろう、みたいな・・・
今回も、そのような感覚の中で演奏しました。
・・・・実は、リサイタルの後の論文審査の時に、ちょっとそのような感覚について話す機会があったのですが、全然私はそこのところをうまく説明できなくて、それは悔しいのですが、でもこればっかりは口で言えないんですよね・・・
あんまり他の曲で、こういう感覚にならないので余計にわかりません。
深夜に 作品30は、今年度になってから勉強を始めたものですが、いやー、難しかった。
全然とらえどころがなくて、しかも内容は実は18禁なんですよね。(諸説あり)
だけどこれも、私にとっては割と「感情押し殺してる」感のある曲で、曲の盛り上がりもあるようで、そこまでだからといってその盛り上がりに重点が置かれていないようにも感じるし。
秋から冬にかけて、ともかくそれが自分の体にしみこむまで、とりあえず繰り返し弾きつづけました。
・・・・だけど、なんだろう、この手の曲ってあんまり神経質に色々考えているうちはだめなんだよな、というのが持論で、ある時を境に、pppってなってるけど、息をひそめるのはやめよう、ともかく音楽の歩みを止めないようにしよう、って思った時から急に弾けるようになりました。
さて、連弾2曲、プパッツェッティ 作品27 と、 戦争の記憶 作品25 は、
こんなまとめで申し訳ないのですが、弾いててすっごい楽しかったんです。
練習の時から。
だから、是非色んな人に弾いてみてもらいたいなって思うんです。
特に、プパッツェッティは、技術的にそこまで難しくないです。
これ、ブラスバンド界では、結構よく使われている曲みたいですね。
検索すると、その情報がたくさん出てきます。
雪は降らなかったとはいえ、足元の悪い中、思っていたよりもたくさんの方が聴きにいらしてくださって、とても嬉しかったです。
これで、大学に所属してのカゼッラの取り組みは最後になりました。
今回を含め、計3回のリサイタルで、大体のカゼッラのピアノ作品を演奏することができました。
17歳の時の私に会えるなら言ってやりたいです。
そのカゼッラの出会いは、あんたの人生を動かしていくんだよ、って。
リサイタルが終わって、4日経った今も、なんだか終わったんだっていうのが、ちょっと信じられません。
(リサイタルより、実を言えば自分が論文を書いて、その審査も通ったっていうことの方が自分的に衝撃が大きかったりする・・・)
けれど、私はこれからもカゼッラの作品と関わっていこうと考えているので、正確には「終わった」わけではなくて、さあ、これからまた新しいことと共に、どうやっていこうかという期待と不安でいっぱいなのです。
実際にリサイタルにいらして下さった方も、応援メッセージをくれた方も、カゼッラカゼッラと連呼している私のブログを読んでくださっている方も、ありがとうございます。
・・・・なんか、急にこのブログも終わるみたいな文章になってきてしまいましたが、ブログはこのままダラダラ不定期更新です(笑)
1週間くらい前から雪予報で、前日も「すごく降る」と言われたり「それほどでもないかも」と二転三転変わるので、一体どうなるんだ?と心配でした。
(そう、2年前のリサイタルは、大雪だったし・・・)
ところが、当日起きてみるととりあえずうちの方はほとんど雪は降っておらず、霙と言う感じ。
ドレスなどと共に、会場で配るプログラムノートが120部あったので、母に手伝ってもらい、無事に会場入り。
久しぶりの奏楽堂は、とても気持ちのいい空間だなあという感じを持てたので、ピリピリしていた気持ちが少し落ち着きました。
直前のゲネプロでいくつか気になるところをチェックしているうちに、あっという間に開場の時間となってしまいました。
学位審査では、絶対9つの小品作品24を弾く、というのは入学した時から決めていました。
なぜなら、この曲のおかげで私はカゼッラという作曲家を知り、今までに色々な場所で演奏してきました。
一番印象に残っているのは、2004年の5月にヴェネツィアで弾いた時のこと。
4か月前に、入学試験で9つの曲の中の3曲を弾いたのだけれども、当時は残りの6曲はまだ勉強していませんでした。
ところが、5月あたまくらいにレッスンに行ったら先生に
「3週間後くらいにコンサートあるんだけど、君出られるから。」と、言うのです。
え、今そのつもりで練習してる曲なんてないぞ?と、思っていると
「ほら、あれ、入学試験で弾いた9つの小品、全部弾けばいい。」
で、コンサートに出たかったし、なんというかやるしかないって雰囲気だったので(笑)そっから練習を始めました。しかも、レッスンって2週間に1回しかなくて、結局コンサートの直前に1回レッスンしてもらっただけだったのだけど、人間追い込まれればやるのです。
後で、その時の録音を聴いてみたら、なんというか結構良かったのです(笑)
大変だったけど、すごくいい経験になったのでした。
・・・まあ、しょっぱなからそういう経験をしたので、9つの小品はすごく自分にしっくりくる作品になりました。
うまく言葉にならないのですが、5,6,7曲目は、あまり激しい部分がないのですが、毎回この3曲を弾いていると、なんだろう、まるで何も考えられないような、陶酔感というのか、すぽっとどっかにはまってしまったような感覚がして、気持ちがいいんですよ。
だけど、そこに感情がどれくらい入っているのかとかがよくわからなくて、むしろ感情を押し殺しているような、でもそんなわけないだろう、みたいな・・・
今回も、そのような感覚の中で演奏しました。
・・・・実は、リサイタルの後の論文審査の時に、ちょっとそのような感覚について話す機会があったのですが、全然私はそこのところをうまく説明できなくて、それは悔しいのですが、でもこればっかりは口で言えないんですよね・・・
あんまり他の曲で、こういう感覚にならないので余計にわかりません。
深夜に 作品30は、今年度になってから勉強を始めたものですが、いやー、難しかった。
全然とらえどころがなくて、しかも内容は実は18禁なんですよね。(諸説あり)
だけどこれも、私にとっては割と「感情押し殺してる」感のある曲で、曲の盛り上がりもあるようで、そこまでだからといってその盛り上がりに重点が置かれていないようにも感じるし。
秋から冬にかけて、ともかくそれが自分の体にしみこむまで、とりあえず繰り返し弾きつづけました。
・・・・だけど、なんだろう、この手の曲ってあんまり神経質に色々考えているうちはだめなんだよな、というのが持論で、ある時を境に、pppってなってるけど、息をひそめるのはやめよう、ともかく音楽の歩みを止めないようにしよう、って思った時から急に弾けるようになりました。
さて、連弾2曲、プパッツェッティ 作品27 と、 戦争の記憶 作品25 は、
こんなまとめで申し訳ないのですが、弾いててすっごい楽しかったんです。
練習の時から。
だから、是非色んな人に弾いてみてもらいたいなって思うんです。
特に、プパッツェッティは、技術的にそこまで難しくないです。
これ、ブラスバンド界では、結構よく使われている曲みたいですね。
検索すると、その情報がたくさん出てきます。
雪は降らなかったとはいえ、足元の悪い中、思っていたよりもたくさんの方が聴きにいらしてくださって、とても嬉しかったです。
これで、大学に所属してのカゼッラの取り組みは最後になりました。
今回を含め、計3回のリサイタルで、大体のカゼッラのピアノ作品を演奏することができました。
17歳の時の私に会えるなら言ってやりたいです。
そのカゼッラの出会いは、あんたの人生を動かしていくんだよ、って。
リサイタルが終わって、4日経った今も、なんだか終わったんだっていうのが、ちょっと信じられません。
(リサイタルより、実を言えば自分が論文を書いて、その審査も通ったっていうことの方が自分的に衝撃が大きかったりする・・・)
けれど、私はこれからもカゼッラの作品と関わっていこうと考えているので、正確には「終わった」わけではなくて、さあ、これからまた新しいことと共に、どうやっていこうかという期待と不安でいっぱいなのです。
実際にリサイタルにいらして下さった方も、応援メッセージをくれた方も、カゼッラカゼッラと連呼している私のブログを読んでくださっている方も、ありがとうございます。
・・・・なんか、急にこのブログも終わるみたいな文章になってきてしまいましたが、ブログはこのままダラダラ不定期更新です(笑)
by barcarolaw
| 2013-02-10 22:12
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