2016年 09月 28日
試験で伴奏 |
海の上のピアニストが久しぶりに見たくなった。
先週はテストでの伴奏に色々行きました。
そのうち2つは音楽院の入試だったので、私もすごくドキドキしてしまいましたが、日本の入試に比べるとこちらの入試はなんだか緩い雰囲気なので、嫌でもこっちも力抜けてしまう瞬間が多いのですがね。
1校目の入試に行くと、いつも通りたくさん韓国人の受験生が来ていて、伴奏者は大体見たことある子ばかりなので、友達ではなくてもなんだかいつもこういう所で会いますなって感じで挨拶。
試験はたいてい時間通りには始まらず、なんだかずるずるーっと始まり、あらかじめ発表されている順番通りに行くとも限らず、今誰が受けてるの?とかもわかりにくかったりして、たいてい試験会場の前はカオス。
ここでは、たまたまイタリア人の試験の日に受けられないイタリア人の知り合いがいたので、親切に今何番だとか教えてくれてラッキー。
また、この学校は面白いことに名字順ではなく「名前の順」だったので、伴奏した子はかなり前の方でこれまたラッキー。
なぜラッキーかというと、このぐだぐだ感で試験をしていると本当にいつ終わるかわからないので。
一方、2校目は集合時間に行くと、伴奏した子の受ける課程より下の課程の試験がまだ全然終わってない。
(どれくらい遅れているのかはわからない)
結局その課程の試験が始まるまでに予定より2時間以上遅れたので、「どういう予定でこの予定を組んだのだろうか?」と思わざるを得ないけれど、こういうの年中なのでもう嘆かない。
ここは「名字順」で受験生の子は結構後ろの番号だったのだけど、棄権者は多く(もう他の音楽院に受かったからとか)、試験が始まってから1時間半くらいで順番がまわってきた。
とりあえず1校目に合格してくれたので、ほっとしたけれど、この「待つ」っていうのは入学試験だと本当にストレス。
私がストレスだったんだから、本人たちのストレスは計り知れないよなあ。
そういえば、2004年に私がヴェネツィア音楽院の受験をした時は、朝9時に全員集合させられて、名字順にすべての楽器をやったので、私は夕方にやっと弾きました。
もちろん一回ホテルに戻ったり、練習したり、昼寝したり(おいww)していたけれども、終わった時の身体のこわばりを覚えています。
極度の緊張と、言葉のわからなさからくる放心状態で、ホカロンを握りしめて待合室の隅でそっと座っていたのだけれども、後から同級生たちに「若い日本人の女の子が侍みたいにぴっと背筋伸ばしてものすごい落ち着いた風に座っていて、何者かと思った。」
とだいぶからかわれました。
あれは、本当にただの放心状態ですよ。
by barcarolaw
| 2016-09-28 05:54
| イタリア