2017年 02月 08日
私を映画館に連れていって |
今晩うちの町の映画館に行こうと思っています。
が、
最近2回続けて映画館まで行って映画を見られずに帰るということがあったので、今日もそうなったらどうしようってちょっとドキドキしています。
1回目は仕事の後に夫とミラノで「君の名は」を見ようということになっていて、私は仕事場からその映画館のある駅までよくトラムに乗って行くのですが、その日は友人が一緒でした。
トラムはものすごく混んでいて、ちょっとあからさまに変な雰囲気の人なんかもいたので荷物気を付けようみたいな会話をしたのですが、トラムから降りて友人が念のためとカバンを開けると、お財布がなかったのです。
別に友人はかばんを何の気なしに持っていたという感じではなかったので、一体どうやって?!という疑問はありつつも、いくら探してもお財布だけがないので、警察(Comissariato)に行きました。
ちょうど警察で被害届を書いてもらっている時に夫も合流。
その後警察を出て、友人が地下鉄の乗り場に行くのを見届けてから時計を見ると、あ、映画もう始まる!
映画館はすぐそこだったので私は行けると思ったのですが、夫は「宣伝があるかわからないし、始まった映画館に入るのは嫌だ」と。
「日本の映画だから」「たまには夜ミラノで何かしたい」という理由で行こうとしていたという感じでもあったので、じゃあ何かごはんでも食べてからゆっくり帰ろうかということに。
2回目は、うちから車で15分くらいの街の住宅街に単館系の映画館があって、いつもいい映画だけがやっている(夫談)のですが、
まあ場所も場所でいつ行ってもガラガラで、でも確かにいい映画が多いのでたまに夕飯の後に行きます。
先週末、何か映画でも見ようかとネットで調べていてそこの映画館で「La la land」を数日だけやっていることが判明。
珍しく私が土曜日の夕方にミラノに行って20時くらいに帰ることになっていたので、家についてから冷蔵庫にあったチーズとかハムとか茹で卵とかそんな感じのものを超特急で食べて、いつも通り映画の始まるギリギリに映画館の近くの大きな駐車場に着くと、見たことないくらい車が駐車してある。
近くにレストランもあるし、あ、ひょっとして今日は週末だから映画2本やってるのかなあとそこではあまり危機感もなく映画館に入ると、見たことないくらい人で溢れかえっている。
さすがに、入れるかなあ?と思いつつチケットを買う列に並ぶと、もう少しで私たちの番というところで、売り場にスタッフの一人が入ってきて「もう席があと〇〇席しかない」と言っているらしい。
・・・そしてびっくりなことに、私たちの前にいた3人家族でぴったりチケットが完売。
こんなことなら、あんなに急いでわけわからない夕飯を食べなければよかった!(笑)
田舎町で行き先を失った我々は、そのまま24時間スーパーで買い物をして、家で気持ち悪くなるほどクレープを焼いて食べるという暴挙に出たんだけど・・・。
(普段絶対買わないヌテッラまで買った)
そして、実は1回目の時に起こったスリの話には続きがあります。
映画館をやめてごはんを食べている時に、友人から連絡がきて
「財布を拾ったので、××ホテルまで来てください」というメッセージがフェイスブック経由で来たと。
調べてみるとそのホテルはスリが起こったと思われる場所の近くの割といいホテルで、メッセージを送ってきたのはイタリア人の男性。
友人は乗っていた地下鉄から引き返してそこに行くというので、最初は絶対フロントでその人に会うんだよ、とか言っていたのですが、友人とメッセージのやり取りしてるうちに私たちの食事は終わり、彼女が私たちのいるところの近くにまだいるとわかったので、合流することにしてドキドキしつつ指定されたホテルへ。
(お礼にお金要求されたらどうしようとか、要求されても盗まれたからないよねとか)
中に入るとフロントにいた男性に、こういう人を探しているのですが・・・と言ったところで、そのフロントマンが「あ、お財布!」と。
よく見たら、メッセージしてきた人がその人!
彼いわく、お財布はホテルの入口前に落ちていたと。
不幸中の幸いと言っていいのかわからないけれど、盗まれたのは現金のみで、カードも滞在許可証類もすべて無事でした。
あれ以来私は前以上に、カバンのチャックの部分をさりげなく手で包み込むようにして地下鉄等に乗ってます。
私のイタリア滞在は今のところ合計7年ほどですが、今までにローマの地下鉄で壊れかけの大昔の携帯が盗られただけで今のところまだ済んでいるのでこの記録はずっと守られたいものです・・・。
そしてカバンが切られるとか、力ずくでひったくられるとかそういうのだけは遭いたくないものです。
さらにそんな感じで東京に帰ると、主に従妹に笑われるのですがいやいやいやいや、東京だって混んでる場所はわからないよーっていつも言ってます。
そして2回目に目の前でチケットの売り切れを見た夫の一言。
「これはもう、Netflixの呪いだよ!」
そう、もう何か月もネットフリックスという映画や海外ドラマを見られるサイトにはまっている私たちは、毎晩ドラマを1話だけ見ているのです。
これが習慣になって以来、映画館に行かなくなったのは事実。
今晩は久しぶりに映画館で映画を楽しめるかしら。
by barcarolaw
| 2017-02-08 00:05
| 日常