2017年 05月 21日
音楽家の悪夢 |
19日の夜に開幕した3日間のピアノのお祭りPiano City Milano.
今日はお天気にも恵まれて、午後にいくつかコンサートを聴きにいきました。
ブレラ美術館の中庭で、2台ピアノのコンサートが毎時間1組ずつあるというので行ってみると、普通に中庭にどーんと2台ピアノが置かれていました。
お、Fazioliのピアノですね。
何度か私も外で弾いたことがあるのですが、外って色んな音も聴こえるし、何より風があるので
楽譜を見て弾く場合は結構気を遣うんですよね。
ところが、出てきたデュオがなんか製本もされてないコピー譜を使っているのが見えたんです。
大丈夫か?と思ったのもつかの間、一曲目から楽譜がはらりと落ちたり、ページが風でひらひらとしている。
ピアノの後ろに結構人が座っていたし、運営の人なんかもいるのが見えたので、誰かが楽譜を押さえるとか、何かするだろうと予想したのですが、どうも楽譜が読める人がいない??
そして、今度は楽譜が数枚ハラハラと落ちた!
近くにいた人がすかさず拾って譜面台に戻そうとするのですが、どうも読めないのかおかしな置き方をしている。
曲が変わったら、誰かがきっと譜めくりというか譜を押さえに行くよね?と願ったのですが、普通にそのまま曲が始まってしまいました。
夫に「次落ちたらおせっかいでも行った方がいいかな?」とささやいてみると、「そうだよ、行きなよ」というのですが、ちょっとすぐさまは行きにくい場所にいたんです。
結局最後の曲は盛大に楽譜が宙に舞い、もう聴いてる人はみんな「早くなんとか終わるんだ!」と祈ってる状態。
こんなに知らない人の演奏を冷汗かきながら聴いたことなかったです。
最初の組が終わり、次の組がやってきたのが見えました。
今度は普通の楽譜を持っているから大丈夫かなと思ったのですが、リハで楽譜を譜面台に置くとやっぱり風でページがふわふわしてるのが見えました。
そんな状態でラフマニノフとか弾けるのか?とちょっとおせっかいかなと思いつつ、勇気を出して近づいて
「あの、私ピアニストなんですけど、よかったら譜めくりしましょうか?」
と聞くと、「助かった!ねえ、君、ほかにピアニストの友達ここにいないの?」と。
知ってる顔はなかったので、結局私がプリモの人をめくってセコンドの人はどうも楽譜読めない人がめくっていたようです。
いやはや楽譜は読めるし、最初は組曲2番でよく知ってはいたのだけど、楽譜をまじまじと見たことはなくてかなりドキドキしました。
さらに、次はシンフォニック・ダンスで、多分聴いたことはあるけどよくは知らない曲だったために、なんだか気が全く休まらず50分の演奏を終えた後、弾き終わった高揚感で真っ赤な顔の演奏者の横で猛烈に憔悴した怪しい東洋人に・・・。
そしてたまたま友達の友達がコンサートのビデオをインスタグラムに載せていたそうで、そこにばっちり映っていたそうです。
ってか、あの位置じゃああらゆる写真やらビデオに私写ってましたよね(笑)
去年もこのピアノシティーのコンサートを聴きに行って、ばっちり夫と共に嬉しそうな顔で聴いてる姿がネットに上がってました(笑)
さて、明日の夜は連弾の「動物の謝肉祭」を弾きます。
ぶっちゃけ、明日会場に行ってみないとどういう雰囲気なのかしっかりわかってないんですが・・・(よくある)。
いや、一応会場の写真は見たんだけど。
アップライトで、集会場だからね。
つまり背中向けてひたすら弾くんですよね??
楽しく弾けますように!!
by barcarolaw
| 2017-05-21 06:30
| 演奏会