2017年 12月 28日
2017年のクリスマス |
クリスマス・・・・
それは家族の集い。
それは「ダイエット」なんて野暮なワードを忘れなくてはならない日々。
ここで何度も言っていますが、夫の家族はシチリア出身。
義両親、お姑さんの兄弟の家族のほとんどはミラノ近辺にいるので毎週日曜日のランチだったり事あるごとにみんなで会っていますが、やっぱりクリスマスは特別。
夫は男3人兄弟で、一番下の弟は同じシチリアの町出身の奥さんなのでクリスマスは奥さんの実家のことのが多いかな?でも今年はこっち。
双子の弟はパリで、去年は彼らのところでみんなクリスマスでした(色々あって私達だけ行かれなかった(涙))が、今年は会えず。
私達はクリスマス(というか私にとってはお正月だな)に東京に行くことは、私がここに来て以来したことがないのだけど、来年は久しぶりに帰れたらちょっと嬉しいかな。
私はクリスチャンではないし、夫や夫の家族に言ったことはないけれど彼らを見ていると「クリスマスは絶対家族で!」な並々ならぬ決意を感じるので、クリスマスにいないかもしれない他の弟たちのこともあるし私達はここにいるのがいいかなと思ったり。
だから来年帰るとしても、私だけちょっと先に東京に行って羽を伸ばし人に会ったりしておいて、クリスマスの後に夫は合流してお正月を過ごすっていう案がベストかと思っています。
さて今回はお姑さんのいとこの娘(はとこ)家族が1週間ほどシチリアからやってきました。
(まだ私の知らない親戚がいたという驚愕の事実)
ともかく夫の親類のつながりの強さというか濃さ?はすごくて、この関係性を自分の親類に置き換えた時に「それはつまり私にとって誰?」と毎度毎度思ってしまいます(笑)
そして訪ねてきた親類へのおもてなしは火傷覚悟のあつあつなので、まず彼らが着いた日は夫が空港へ迎えに行き、その日私は仕事だったので会いにいかなかったのですが、次の日は絶対に挨拶に行かないとまずい、でもこの日はちょっと遠くの街まで弾きに行っていたので夜にミラノに戻ってそのまま家には寄らず実家へ。
ちょうど仕事先でケーキを貰ったので、昨日はご挨拶できずすみませーん、これ食べてください、と。
次の日はクリスマスプレゼントの最後の買い物をするのにミラノに行く予定だったので、若者2人を連れてミラノへ。
もうすでにドゥオモ周辺は別の日に散策したと言うので、ポルタ・ヴェネツィアで買い物をして、ポルタ・ガリバルディのモダンなミラノを紹介。
イータリーがおもちゃ箱ひっくり返したみたいな感じでかわいかった!
さてこのお姑さんのはとこだって「シチリアのマンマ」なので、お客さんとは言え滞在中はお姑さんと共に台所で腕を振るいまくっていました。
クリスマス前からそんなわけで毎日がごちそうで、胃はでっかくなったとは言え体は100%日本人の私にはやっぱりきつい。
この4年ちょっと、祝日のごちそうを食べる度に思うのが油と小麦粉のパンチのすごさ。
最初の頃は出されるままに食事を食べてしまい、動けない・・なんてことがよくありましたが、今はだいぶ調節できるようになった気はしますがそれでもやっぱり重いものは重い。
さて、クリスマスに一番重要なのは25日のランチなのですが、夫の家族は毎年
24日の夜
25日のランチ~そのまま夜まで
26日のランチ~そのまま夜まで
という3日間に渡るクリスマスの集いです。
仕事先でミラノの人々が「なんか南の方って24の夜まで家族で集まって食事なんだって。大変ねえ」って笑いながら話していたのですが、3日間続けて食事することはなんだか言えませんでしたよ(笑)
毎年24日はお姑さんの妹夫婦、その娘たち夫婦も参加。
25日はそれぞれの家族(つまり私達は義両親、弟夫婦とその子ども達)
26日はお姑さんの妹、弟夫婦、年によって違うけれどお姑さんのいとこなどが食事に参加し、食後に夫のいとこ夫婦とかがやってくる
というのが多いです。
今年はさらにシチリアからはとこの家族がいたので、かなりの大人数でした。
(食事前に割りばしに興味深々の姪っ子。お箸でサンドイッチを食べていました。)
私は毎年お寿司とかちょっとだけ前菜を持って行きます。
今年はお寿司が大好きな夫のいとこが妊娠中なので、マグロ以外にスモークサーモンの巻き寿司とカニカマと卵焼きの巻き寿司なんかも作りました。
そしてクリスマスといえばプレゼント。
6歳の姪っ子はまだサンタさんを信じているので、彼女のためにいつも24日の夜はみんなで小芝居をします。
2年前には当時7歳だったフランスの甥っ子も一緒で、彼は年齢というよりさらに2年前の芝居の雑さからサンタクロースはいないと気がつきだしたらしく、空気を読んで喜びながらもじっとプレゼントの包みを眺めて「これ、お店の紙?」とか小さな声で言ってました。
23時近くなってきて姪っ子はもうプレゼントが気になって気になって、半泣き。
「あれ?ベランダから物音が!?」
「これ・・・サンタクロースからじゃなくて叔父さん夫婦からって書いてある・・・」
と言い出したので、うむ、そろそろ彼女も気がついたかな?笑
食後はみんなでゲーム大会。
トンボラというビンゴのようなゲームからスタート。
大人も子供も小銭を賭けてやるので真剣。
このゲーム、カードの全部の数字をそろえるだけでなく、同じ列で最初に2つ、3つ、4つ、5つ番号を揃えられた人にも賞があります。
もう一つ、メルカンティ・イン・フィエラ(市場の商人)というカードゲームも。
まず参加者は全員同じ額を払って同じ枚数のカードを商人役から買います。
カードには植物や人物などの絵が描かれていて、2枚ずつ同じ絵柄のカードが存在します。
(カードは赤と青に分けられていて商人が売るのはどちらかの色の方だけです)
商人は残りのカードを見えないように少しずつ空き箱に入れて振りながら、競りを始めます。
商人役の人が上手だと、空き箱に例えば2枚しかカードが入っていないのに振る音からまるでたくさんカードが入っているように聞こえて、参加者達の競りの額が上がっていきます。
全てのカードが参加者に渡ったら、手をつけてない方のカードの束の絵柄を見えないようにして広げて5枚とか6枚とか適当に選びます。
そして参加者が競りで払ったお金を1位から選んだカードの数だけの賞に合わせて分配。
残りのカードを一枚ずつめくっていき、そのカードと同じ絵柄を持っている人はそのカードを商人に渡していきます。
つまり、賞に選ばれているカードを持っている人が賞金を獲得するというゲーム。
段々カードの数が少なくなってきたら、自分のカードを他の参加者に「2枚5ユーロで売るけどどう?」なんてやるのもあり。
ほとんど運がいいか悪いかみたいなゲームなのですが、なぜか私はこのゲームで毎年やたらに勝つのです。
今年は4回ほどやったのですが、すべての回で賞金を獲得し、初回は私のカードが1位から3位を独占するという事態に。
初回にすごい勝ち方したので2,3回目は競りに積極的に参加して賞金総額に貢献してみたのですが、4回目の時は競りでもあまりカードを得られず、さらに最初のうちどんどん持ち札が呼ばれて割とすぐに残り1枚に。
ところが結局その1枚が1位の札で、しかも絵柄が「日本女性」という着物を着た女性だったので他の参加者から「麻子ばっかり勝つのがおかしい!」とブーイングが出る始末。
自分でも何で勝つのかわからないので、どうにもならないのですが。
来年はどうなるかな?
(ちなみにトンボラは全く賞金を得たことがないです)
そんなこんなで3日に渡るクリスマスの食事会も昨日で無事終了。
みんなで風邪気味、食べすぎで私もちょっと鼻風邪進行中だったので今日は家で静かに本を読んだり音楽聞いたりしています。
それにしても今年はシチリアからの親戚の来訪、パリから弟家族がいなかったためにイタリア語ではなくほぼシチリアの方言でみんなが会話をしていて、私にはちんぷんかんぷんなことが多かったです。
さすがにこの4年でわかることも増えているのですが、久しぶりに留学1年目の学生寮の日々を思い出しました。
(スピードラーニング的にずっと聞き流していればいつかきっとわかるのかどうかは不明)
by barcarolaw
| 2017-12-28 01:43
| イタリア